2013.12.10 Tuesday
≪第3次産業活動指数に追いついた株価≫
経済産業省が発表した10月の第3次産業活動指数(季節調整済み、速報値)は、再び100を割込み、99.6 であった。
アベノミクス諸施策への期待感等を背景に巷には相当明るい雰囲気が漂ってはいるが、この数値は未だ2005年当時の水準なのである。
同指数は、第3次産業に属する業種の生産活動を総合的に捉えることを目的としており、個別業種のサービスの生産活動を表す指数系列を、基準年の産業連関表による付加価値額をウェイトにして加重平均(ラスパイレス算式)により算出されるもの。
産業構造の比重が、第1次産業(農林業・漁業)、第2次産業(鉱業・製造業・建設業)から、第3次産業にウェイトを移しつつある中、指標としての重要性は高く、「全産業活動指数」や「全産業供給指数」の作成に使われているほか、「月例経済報告」や「産業活動分析」などでも利用されている。
今後の景気や経済成長の持続性、そして株価動向を探る上で、この指数の推移は見逃してはならない。
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