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2014. 1.17 Friday

王道には程遠い我が国・・・「経済的自由度指数」


米ヘリテージ財団とウォール・ストリート・ジャーナルは、2014年の「世界経済的自由度指数」を公表した。 世界の経済的自由度そのものは、過去最高の水準に達したものの、我が国のスコアはさほど良好な改善を示しておらず、25位に甘んじてしまった。

同指数は、財政の健全性・政府の規模・財産権といった10のカテゴリーについて、
0から100の数値で評価し、各国が自由な企業活動をどれほど重視しているかを測定するもの。

経済的自由度が一貫して高い国は、経済成長率・長期的繁栄・社会的発展の各項目で他の国を凌いでしのいでいる。

一方、低下している国は、景気停滞・高失業率・社会情勢の悪化といったリスクに直面している等と言われる。

14年の経済的自由度指数では香港が前年に続いてトップに輝き、2位以下はシンガポール、オーストラリア、スイス、ニュージーランド、カナダと続いた。
同指数で「経済的に自由」と認定されたのは、この6カ国のみ・・・。



さて、約1年前、安部首相は「国際先端テスト」の導入に前向きな姿勢を示していた。


この「国際先端テスト」なるフレーズは、自民党の政権公約Action1経済再生の「大胆な規制緩和」に登場しており、「投資先としての日本の魅力を最高水準に引き上げる」ことを目指していたと記憶しているが、今ではマスコミ始め誰も話題にすることすらなくなってしまった。

筆者は、安倍首相が規制改革の突破口と位置づける「国家戦略特区」がそれを継承しており、霞が関や業界団体などの抵抗が予想される中、抵抗勢力を駆逐できるか否かこそが、アベノミクスの成否を決めることになるであろうと考えている。

しかしながら一方で、単純な印象であるが・・・、
当初掲げられた理念との対比では、「 Too Late & Too Small 」の感は否めない。


【 The World Heat Map 】 (Click to enlarge)




以下に、日本・香港・USA(又は中国)の時系列比較チャートを掲載したので、参考にされて頂きたい。 因みに、USAは総合12位、中国は総合137位である。
(各画像クリックで、拡大図へ)

尚、 Overall Score ~ Freedom From Corruption の各項目について、左図は日本(青)・香港(赤)・USA(オレンジ)・世界平均(黒)を、右図ではUSAに替えて中国(オレンジ)を採択した。



【 Overall Score 】



【 Business Freedom 】



【 Fiscal Freedom 】



【 Government Spending 】



【 Freedom From Corruption 】


(出所:The Heritage Foundation「2014 Index of Freedom」をベースに弊社作成)




≪ ご参考 ≫
2013. 2. 3「国際先端テスト」って何 ?




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