2013. 2. 9 Saturday
≪【図説編】「成熟債権国」への道程(みちのり)) ≫
財務省が8日発表した2012年の経常収支は約4.7兆円の黒字と、11年から黒字額がほぼ半減し、1985年の統計開始以来、最も少ない水準となった。
国家の「国際収支発段階説」を当てはめると、日本は、第4段階である「未成熟債権国(貿易『黒字』・経常黒字・資本収支赤字・対外純資産プラス)」から第5段階の「成熟債権国(貿易『赤字』・経常黒字・資本収支赤字・対外純資産プラス)」に移行する真っ只中にあるようだ。
一部のアナリストは、数年内にも経常赤字国に転落する可能性があると指摘する。
そして更に、経常収支が赤字になれば日本国債の買い余力が失われ、すると進行する円安が輸入インフレを招き入れ、日本国債が暴落を引き起す等と煽る向きも存在している。
さて、その様な短絡的思考の善し悪しについて考察する機会は別途設けるが、今般は、日本が「健全な姿」で成熟債権国への道を歩みつつあるのか否かを判断する上で注視すべきポイントを図説したので、ご覧頂きたい。
( 上図をクリックして、図説ページを確認 ! )
≪ ご参考 ≫
財務省 「 国際収支の推移 」
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