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2013. 3.20 Wednesday

ビーナス生誕の聖地で、何が・・・。)


輝く太陽と紺碧の海。
国土の4割近くは緑豊かな森。 島の中央にはオリンポス山を中心に山岳地帯が広がる。 もちろん、その国は、キプロス(Republic of Cyprus)

そのキプロスに、激震が走った。

 


首都ニコシアの南西
100kmに位置するパフォスを訪れたのは、今から丁度15年前のこと。

古代ローマ劇場、闘技場、初期ビザンチンの城塞、ラテン教会などの都市遺跡が多数残る。

 

ギリシャ神話の中でも、愛の女神アフロディテ(英語名ビーナス)誕生の聖地とされ、紀元前1200年頃、アフロディテ神殿が造られ、各地からの巡礼者で賑わった。 パフォスのモザイクは、世界で最も美しい物の一つとされている。

 

加えて、舌鼓を打った豊かな大地と豊富な海の幸に恵まれた数々の料理は、昨日のこと様に記憶に新しい。  尚、当時 「 Full 15 Years Old 」の Gold Brandy を買って帰って来たが、今では「30年熟成モノ」としてワイン・ラックに横たわっている。

 


さて、欧州の財務相らは
16日、キプロスの救済費用を賄うため、10万ユーロ(1240万円)に達しない小口預金を除き、同国の銀行口座に強制的に課税することで合意した。

 

ユーロ圏財務相会合では、100億ユーロを支援する代わりに、銀行預金者に負担を求めるという異例の措置が決まったのである。 一連のユーロ圏加盟国支援策としてこのような措置が取られたことはない。

 

金融支援策の発表を受け、キプロスでは現金自動預払機(ATM)から預金を引き出す動きが広がり、ATMの資金は多くのケースで数時間で枯渇したと言われる。

 

キプロス経済はユーロ圏17カ国全体の0.5%を下回る規模にすぎないため、壮大な実験を試みようとしているのか、はたまた同国を「塵に同じ」等として高を括っているのか・・・。

 


国際金融協会
(IIF)のティム・アダムズ専務理事は18日、キプロス支援の条件に同国の銀行預金への課税を含める案は「極めて危険な先例」となり、欧州のユーロ圏危機対応への信頼を損なうとの見解を示した。

そして、キプロス議会は19日、同国救済融資の条件に挙げられている銀行預金課税を実施する法案を「否決」した。

 


財政基盤の脆弱性という点において、リスクに直面していると考えられる国は、決してキプロス一国のみではない。

 


そんな時に頭をよぎるのは、かの平家物語の「偏に風の前の塵に同じ・・・」。

一般的には、「物事のはかないことのたとえ」として捉えられているが、「危険が迫っていることのたとえ」でもあることも忘れてはならないのである。

 


最後に、キプロス、イタリア、日本、オーストラリア各国の
2002年以降の「国民一人当り公的債務残高」と「公的財務残高の対GDP比率」の推移を図表化させたので、ご参照されたい。

 

 
(Source : National Geographic )
( 写真をクリックして、図説ページを確認 ! )

 



≪ ご参考 ≫
「 The Economist 」 HP


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