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2011. 6.17 Friday
≪脱税資金の隠匿場所は・・・≫

国税庁は、平成22年度の査察調査の結果を取り纏め、その概要を公表しました。
平成22年度以前に着手した査察事案について、平成22年度中に処理(検察庁への告発の可否を最終的に判断)した件数は216件、そのうち検察庁に告発した件数は156件で、告発率は72.2%となっています。


こちらは、国税庁公表の「税目別告発件数の推移表(割合%)」です。


平成20年度以降、法人税の割合が過半となり全体の約6割を占める一方で、所得税の割合は逓減傾向にあり4分の1程度となりました。 また、相続税は1桁台にとどまっています。


金額ベースでは、平成22年度に処理した事案に係る脱税額は、総額で248億円、そのうち告発分は213億円とされており、告発した事案1件当たりの脱税額は、平均で1億3,700万円となっています。



こちらをクリック頂くと、国税庁公表資料をベースに弊社が作成した「税目別脱税額推移表(H13-H22)」をご覧になれます。

平成19年度までは、脱税(告発)額は300億円前後で推移していましたが、20・21年度の約250億円への減少を経て、22年度には213億円と大きく低下しています。 所得税が50億円を割ってきたことや法人税が100億円程度に落ち込んできていることが主たる要因と考えられます。

尚、件数ベースでは依然1桁台である相続税に関しては、22年度は55億円程度(9件)まで増加しています。 また、22年度より贈与税が登場し、1件で3.85億円となっています。


こちらは、国税庁公表の「税目別脱税額の推移表(割合%)」です。


件数ベースと同様に、所得税の割合は逓減傾向にあります。
相続税の割合の増減は激しく、1件あたりの告発額が相対的に大きいことが背景にあるものと思われます。


さて、国税庁によると、
「脱税によって得た不正資金の多くは、現金・預貯金又は有価証券として留保されていました」とのことですが、「不動産・金地金・高級外車及び競走馬などを購入していた事例や遊興費として、競馬や渡航先のカジノで費消していた事例がありました」等ともしています。

隠匿場所については、予想以上にオーソドックスな結果で・・・。
・居宅の収納庫床下に設置された金庫内(現金)
・居宅のウォークインクローゼットに設置されたキャビネット内(現金)
・居宅のクローゼットに収納された衣服のポケット内(通帳)
・トランクルームに保管されたダンボール内の金庫や『空茶箱』と表示のある茶箱内(現金、金地金)


かつては、「居宅仏間の書院棚の天井部分」、「天井裏のすきまに隠したブリキ製の菓子缶の中」、「代表者宅の石垣の下」などに隠匿したケースが報告されたこともありましたが・・・。


ところで、告発額の金額である200~300億円ですが、その絶対値では巨額とも言えますが、税目別の税収額対比では少ないようにも感じます。

因みに、日本赤十字社が受け付けた東日本大震災に係る義援金は、6月16日時点で、約2,440億円(約234万件)、と同社は公表しています。

来年度の査察調査結果では、告発額が大幅に減少し、その大半が震災義援金に回った等との報告がなされることを切に期待しています。


〈ご参考〉

国税庁 HP


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