2011. 11. 26 Saturday
≪パスワードをご入力ください ! ・・・【 ●●●●● 】≫
日常の見慣れたフレーズですが、皆さんはどの様な数字や文字をご使用ですか・・・?
もし、[password]、[12345]、[qwerty]等であったとしたら、要注意です。
それらは、今年最も使われたパスワードの上位3つなのです。
インターネットが社会生活に広く浸透し、情報の入手や発信が格段に容易になった反面、重要情報のへのアクセスや管理のための手段は益々複雑になってきています。
更に、ログインが必要なウェブサイトやアカウントが増えてきていることで、覚えなければならないパスワードも増加、結局新しく固有のパスワードを考えるのが難しくなったために、ついつい同じパスワードを繰り返し使ったり、記憶するのが容易なパスワードを作ったりしてしまいます。
そして、ここにこそ「大きな陥穽」が潜んでいるのです。
パスワード管理アプリメーカー「SplashID」によると、今年最もよく使われたパスワードのトップ5は、[password] [123456]
[12345678] [qwerty(キーボード最上段左から6つ)] [abc123] [monkey]でした。 いずれも毎年、よく使われるパスワードリストに登場する常連です。
同社のCEOは、「ハッカーは一般的なパスワードを繰り返し試して、多くのアカウントに簡単に侵入することができる」と語り、簡単な数字の並びや、ありがちな短い単語をパスワードに使うのは、詐欺やID盗難の危険に身をさらしているようなものだと指摘しています。
因みに、同社が発表した2011年に最もよく使われたパスワードのトップ5に続く20位までは以下の通り、とのことです。
1234567 letmein trustno1 dragon baseball 111111 iloveyou master sunshine ashley bailey passw0rd shadow 123123 654321
幾つか該当していませんか・・・?
どうぞ、お気を付けあれ !!!
ところで、日本へのサイバー攻撃が止まりません。
三菱重工業などの防衛産業に続き、国会や政府機関が大規模なサイバー攻撃を受けており、新たに衆議院や外務省、国土地理院等が攻撃を受けたことが判明しています。
防衛省は、24日、防衛関連企業の担当者を集め、新たにまとめた対策について説明会を開催。
防衛省で行われた説明会には、装備品の調達などで契約を結んでいる企業など100社余りの担当者が出席、防衛省担当者より、保護すべき情報が漏えいしていないか24時間監視すること、情報にアクセスした記録を3か月以上保存することを求めるなどとした、新たな対策を説明しました。
さらに防衛省側は、契約書に明記している企業側に求める具体的な条項を改正することも伝え、サイバー攻撃などに対応できるよう、より高度なセキュリティ対策を講じるよう要請した模様です。
諸外国では、2000年後半からサイバー攻撃の脅威が認識され、国家レベルで各種の対策が講じられてきていました。 その様な中、日本は今までそういう目に遭ったこと、見つかったことがないので、非常に「のんびり」してた、などと揶揄されています。
因みに、米国では、毎年、夏ラスベガスでハッカーの世界大会が開催されます。
各国から優秀なハッカーたちが集まり、その技術を競い合うのです。
参加者の多くは違法なサイバー攻撃には関わっていないとのことで、こうした人たちは「ホワイトハット」と呼ばれ、コンピューターのシステム作りなどに携わっています。
ことし7月、国防総省は初めてサイバー空間の防衛戦略を発表、高い技能を持つ優秀な人材の確保を柱の一つに据えました。 米国政府は「ホワイトハット」達が集まるイベントで採用活動を始めているのです。
米空軍は、ステルス技術などの機密情報の流出を防がなければならないとして「ホワイトハット」の要員を大幅に増やすことを計画している模様です。
曰く、「人手が全然足りません。 今の3倍いたとしてもまだ足りない状況です。 サイバー攻撃の脅威が高まる中で優秀な人材をもっと多く確保しなければ、私たちは敵に勝つことはできません。」
近年、米国の失業率は、9%程度で高止まりしています。
上述の事例は、まさに「芸は身を助く」といったところでしょうか・・・。
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