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2011.1.8 Saturday
伯楽は常にはあらず・・・
世界経済フォーラムは、高齢化により2030年までに専門知識を持つ高学歴の人材不足が各国で深刻化するとの報告書を公表しました。 企業が戦力として必要とする専門知識を持つ高学歴の人材は「(高齢化が顕著な)日本、ドイツ、カナダ、スペインで深刻な不足に見舞われる」との警告がなされています。

報告書は、先進国では高齢化の進展と不十分な教育水準を背景に「幅広い職業分野で高学歴の人材不足に直面する」と指摘。各国が経済成長を持続するためには、企業が求める能力と現実との格差を埋めることが課題だと強調しています。

企業は即戦力となる人材の獲得を追求し続けては行くものの、高齢化の進展と不十分な教育水準が背景にある為、獲得や確保が更に困難となり、引いては国力の低下をもららすことが懸念される、との指摘です。

ところで・・・。
「千里の馬は常にあれども、伯楽(はくらく)は常にはあらず。」
(原文)千里馬常有、而伯楽不常有。 韓文公「雑説下」より。
をご存知の方は多いことと思います。

文字通り解釈すれば、千里を走る名馬はいつでも存在するものの、その名馬を見抜くことができる人物(伯楽)は滅多に現れない、となります。

これを現代風に解釈してみると・・・。
才能のある人物は、それこそ星の数ほど沢山存在します。 また、どんな人でも何かの才能を持っています。 しかし、その才能を見抜き、育てて世に送り出すとなると、それができる人物というのは、数が限られる、となるでしょう。

従って、人の才能を見抜くことができる人は大変貴重な存在で、その様な人が1人でもいれば、何百人、何千人という才能ある人がその才能を開花させることができるのです。更に、その才能によって社会はより豊かになっていくのです。

皆様の会社は如何でしょうか・・・?
売上や収益の増強の即効性を追求するがあまり、既存顧客とのパイプを持つ人物の中途採用を拡大させる一方で、中長期的な人材の育成システムを放棄。 また固有の知識・経験・ノウハウを持つ相対的に高齢となった逸材の肩を叩く一方で、コストセーブが可能な派遣労働者の活用に力点をおく等の短絡的な戦術を採ってはいませんでしょうか・・・?

「日本は天然資源がないのだから人的資源に力を注ぐべきだ」との先人の言葉があります。

厳しい時代ではありますが、是非「人を創り上げる」ことのできる会社組織、即ち「伯楽」が一人でも多く存在し人材の開花を促すことのできる組織体制を目指して頂きたいと願っています。


〈ご参考〉
世界経済フォーラム HP



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