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2010.10.16 Saturday
≪当面する企業経営課題は、収益性向上と売上・シェア拡大≫

財団法人日本能率協会は、恒例の「2010年度 当面する企業経営課題に関する調査結果」を発表しました。 昨年同様に「収益性向上」と「売上・シェア拡大」が1位・2位に挙げられています。 2007年・2008年は2位に「人材強化(採用・育成・多様化)が位置していましたが、リーマンショック以降の急激な経済環境の変化等を背景に、企業永続のため、売上やシェアの拡大を優先的事項と認識している姿を読み取ることができます。

この調査では、中期的(2013年頃)な経営課題についても聞かれていますが、特筆すべきは、過去は大よそ13位前後に位置してた「グローバル化(グローバル経営)」が一挙に5位に躍進する一方で、「現場の強化(安全・技術伝承など)」が、8位前後から14位へと大きく後退した点です。

2007年度の同調査で、2010年頃の経営課題に関する問いがありますが、「グローバル化(グローバル経営)」は13位となっていました。 2007年の調査時点では、所謂「サブプライムショック」等を背景とした経済環境の悪化は顕在化されてきてはおらず、その後に続いたリーマンショック等を経て本邦景気は急減速しデフレ傾向が慢性化する中で円高も加速、輸出型のメーカーは国内生産を海外に移転、小売・飲食等の業界も消費拡大を海外市場に求めざるを得ないといった強い懸念が現れたものと考えられます。

先日、「トヨタ自動車が看板車種「カローラ」の輸出を停止し、海外生産に移す検討をしていることが明らかになった。 円高への対応が狙いで、2013年ごろに振り替える見通し。」等との報道もなされており、象徴的な出来事といえます。

また、同調査では、「日本企業の経営における強み(は何か)」に対する頻出キーワードとして「人材」「チームワーク」「勤勉さ」がTOP3に挙げられていましたが、産業の空洞化の進展によりこれらの強みが急速に萎えてしまうのではないかと危惧されます。

国外にビジネスチャンスを求め優秀な人材が流出してしまうような事態になれば、国力(政治力・経済力・軍事力その他)の極めて乏しい単なる極東の一小国に成り下がってしまう可能性すらあります。


〈ご参考〉
社団法人日本能率協会HP


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