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2010.10.30 Saturday
≪鬼が笑うか・・・跳ねてほしい卯(うさぎ)年≫
今年も残すところあと2ヶ月。 2009年11月に起きたドバイショックによる動揺をなんとかこなし、900ポイント台でさい先良くスタートしたTOPIX(東証株価指数)は、4月に1,000を示現しました。 しかし、景気の低迷に加えギリシャショックや急激な円高の進行、中国との地政学的リスクの高まり等の影響を受け、10月29日は800の大台割れ寸前の810.91で引けてしまいました。 来年は卯(うさぎ)年・・・相場の格言通りになってほしいと願います。

十二支を表す有名な相場の格言に「辰巳(たつみ)天井、午(うま)しり下がり、未(ひつじ)辛抱、申酉(さるとり)騒ぐ。 戌(いぬ)笑い、亥(い)固まる、子(ね)繁栄、丑(うし)つまずき、寅(とら)千里を走り、卯(う)跳ねる。」というものがあります。

因みに、サブプライムショックの勃発は2007年の亥(い)年で、それまでの右肩上がりの相場が終わりを告げました。 「亥(い)固まる」は通常新しいスタートとして底を固めるといった意味で用いられますが、逆目に出てしまった感があります。 続く、「子(ね)年は繁栄」として、相場が活況を帯びつつ反発して行くことが期待されましたが、リーマンショックの直撃を受け崩落してしまいました。 今年の寅(とら)年は、「千里を走る」とは程遠い地味な相場展開となっています。

どうも、先に述べた相場の格言は、近年では当たっていないと考えざるを得ません。

ところで、1949年の東証再開以降のTOPIX(東証株価指数)について、十二支別に累積の騰落率を算出してみると、TOPは辰(たつ)年の24.92%。 僅少差(24.86%)の第2位が卯(う)年となっています。 尚、亥(い)年は15.55%で第5位、子(ね)年は15.64%の第4位と上位に位置する一方で、丑(うし)年はマイナス12.3%で最下位、寅(とら)年は1.56%の第10位となっていました。


そして、来年は「跳ねる卯(う)年」・・・。
格言と累積騰落率の相乗効果が現れ、活気溢れる反発相場を期待したいものです。


それには先ず何よりも、「安定的な政権による適正な政策運営、デフレからの脱却を伴う景気の回復、近隣諸国との関係改善も含めた社会情勢の安定化」が実現されなければならないでしょう。





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