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2010.12.6 Monday
≪グローバル企業としては異例の“3代世襲”・・・サムスングループ≫

韓国最大の財閥「サムスングループ」は、中核企業である「サムスン電子」社長に李健煕(イ・ゴンヒ)グループ会長の長男、李在鎔(イ・ジェヨン)副社長を昇格させた、と報じられました。 3代世襲については一時、韓国内で批判も出たましたが、徹底した成果主義と合理的経営で知られるサムスンでは、オーナー一族といえども社長就任後は手腕が厳しく問われるため、「成果を求め、新規事業を中心に積極的な経営戦術に打って出るのではないか」との観測が広がっています。

李在鎔氏はソウル大卒。 日本の慶応大大学院などで経営を学び、1991年にサムスンに入社した後は主に企画部門で企業経営などの修業を積んだ。 これまでにソニーとの液晶パネル生産部門の合弁事業を立ち上げるなど、半導体世界シェア4割というサムスン電子の経営に貢献してきた、とされています。


ところで、先週、株式会社東京商工リサーチは、「2011年(平成23年)に創業100年を迎える企業」と題するレポートを公表しました。
「全国で492社が創業100年の大きな節目を迎え、産業別では製造業が最多で、業種別では土木・建築工事・酒小売・旅館,ホテルなどが目立った。 また都道府県別では東京・大阪・愛知に続いて北海道、山形が多かった。 売上高では10億円未満が372社(構成比75.6%)を占め、従業員数でも10人未満の中小企業が過半数を占めた。」としています。

また、該当企業に対してアンケート調査を行った(回答75社)としており、世襲との観点から結果をみてみると・・・、

「代表変更回数では2回が最も多く、創業者の孫を含めた三代目社長が31社(構成比41.3%)あった。 次いで、3回が21社、4回が6社と続く。 最多の代表変更は15回(1社)。」
「後継者の選び方」では、「同族後継」との回答が43社で最も多かった。 ただし、なかには「将来は世襲を行わない」との回答もあった。」


「目から鱗」との結果でもありました。 長寿企業の内、同族承継の割合が最も多く、増してや三代目社長の比率が4割超であるとは・・・。

尚、同レポートは、以下の諸点を長寿の秘訣として挙げています。
「正直で誠実な経営を標榜しており、いわゆるコンプライアンス重視の経営理念」を堅持。
「常に顧客との信用、信頼関係を大事にしながら、時代の変化に柔軟に対応する。」

同族承継であるが故のメリット等については触れられていませんが、上記に加え創業一族の経営を、時代を見据えた上でしっかり支え続ける有能な側近参謀(ブレーン)達の存在も欠かせなかったのではと考えています。






〈ご参考〉
東京商工リサーチ HP


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